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「標的の島 風(かじ)かたか」の試写は絶望的な映画だ

天木直人氏の2月2日ブログです。

今のころの掲載となりました。ブログに掲載する前に伝えたい方がいたのですが、メール出来ないままとなりましたので、こちらで掲載いたします。

以下、映画の感想です。

縁あって、私はきのう2月1日の夕、「標的の島 風(かじ)かたか」という映画の試写会に渋谷まで出かけて行った。この映画は、沖縄の辺野古・高江の米軍基地建設に反対する沖縄住民の姿を追った渾身のドキュメント映画である。

それを見た私は深い絶望と怒りを禁じ得なかった。雑踏の夕暮れの渋谷の坂道を、JRの渋谷駅に向って下りながら、私は、どうすればいいのか、その事ばかりを考えていた。

何に絶望したか。それは、沖縄の住民がここまで体を張って基地反対を訴えているの

に、何一つその悲願に応えられないこの国の政治に対してだ。絶望と怒りはもちろん安倍自公政権に向けられる。

しかし、私の本当の絶望と怒りは、むしろその映画に登場していた護憲政党の政治家に対して向かわざるを得なかった。この国の護憲政治家が、体を張って米軍基地建設を阻止していたなら、沖縄住民がここまで政府に蹂躙されなかっただろう。

体を張って阻止すべきは住民ではなく護憲政治家だ。

なぜなら政治家には不逮捕特権がある。行動を起こす時間や金に一番恵まれているのは政治家だ。その映画の最後は、山城某という活動家が逮捕され、不当拘束が今も続いているという言葉で終わっている。

なぜ山城氏の即時釈放に向けて護憲政治家は動かないのか。共産党の志位委員長や社民党の吉田代表や自由党の小沢一郎が、阻止行動の先頭に立ち、山城釈放のために動けば、世論は動く。大衆の前で反対演説するなら誰でもできる。国会で安倍批判をするくらいは政治家なら誰でもできる。政治家こそ、基地建設阻止のために率先して行動しなくてはいけないのだ。おりからきょう2月2日の紙面が報じている。政府は週明けにも辺野古の本体工事に着手すると。

トランプ大統領との会談を控え、日米合意の着実な進展をアピールするためだと。それを阻止できない既存の政党、政治家では沖縄の基地建設は止められない。

私はこの映画をつくった三上智恵という監督に面談を求めるつもりだ。面談がかなったら言うつもりだ。こんな映画をつくった以上、貴方が次になすべき事は、みずから政治

家になって、本気で沖縄住民の為に基地建設阻止の行動をとることだと。

新党憲法9条があなたを当選させて見せると。新党憲法9条の最大のテーマは憲法9条を国是とすることである。それは裏を返せば米国との軍事同盟からきっぱりと決別することだ。中国との平和的な共存共栄を実現してみせることだ。

それはそのまま米軍の基地から解放された平和な沖縄を実現することである。沖縄住民の悲願をかなえる事である。

私がこの映画から得た事は、とほうもない絶望感とともに、あらたな希望を奮い立たせてくれた事である(了)

以上です。

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