天木直人氏のブログ引用
以下
きのう10月23日の読売新聞の一面に掲げられたリチャード・ハースの「地球を読む」という寄稿は、日本の安全保障政策を論じる者にとって必読だ。
いや、むしろ軍事や安保に知識と関心の低い一般国民にとってこそ必読だ。
そこに何が書かれているのか。
それはひとことでいえば、もし北朝鮮が核弾頭の小型化に成功したなら米国と国際社会は、もはや北朝鮮と戦えないということだ。彼は北朝鮮が核弾頭の小型化に成功したとは断言していない。しかし、それは時間の問題であると断じている。
そして、もし北朝鮮が核弾頭の小型化に成功するという一線を超えた時は、すなわち北朝鮮が核ミサイル保有国になった時は、その危険性は、いくら強調しても強調し切れるものではないと言っている。そして、その危険性は国家間の核ミサイル戦争の危険性にとどまらない。
テロに核ミサイルが渡った時の危険性こそ計り知れしれないと言っている。
核拡散ほど危険なものはないのだ。
それならどう対応すればいいのか。リチャード・ハ―スは、先制攻撃を含めたありとあらゆるシナリオを論じた上、結論として、そのいずれも、その後に起こる悲惨な状況を予
測することはできない、わからない、と述べている。
そしてわからない事ばかりだが、ひとつだけほぼ確かに事があるとして、ヒラリーとトランプのどちらが大統領になっても、その任期中に、北朝鮮に関する重大な決断に直面するという言葉で、その寄稿を結んでいる。
リチャード・ハースは米外交問題評議会会長という肩書を持つ米国屈指の外交・安保専門家だ。米国政府内で外交・安保政策を担当した経験もある。
その彼が、もはや北朝鮮に対抗するこれまでの外交・軍事策はないとお手上げ状態で、すべては米国大統領の判断だと逃げているのだ。
まさしく憲法9条を掲げて話し合うしかない。それを誰が真っ先に世界に唱えるかだ。米国大統領がそれに気づくか、である。
いま我々は歴史の大きな剣が峰に立っている。その事に気づく政治家が日本に一人でもいたらと思う(了)
以上引用させていただきました。
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