タイトルの見出しの新聞記事がありました。調査もとは英紙ガーディアン11日で、シリア政策研究所の報告をもとに、2011年3月紛争発生以来、死者が47万人、負傷者が190万人で人口の11.5%と。
そこで、いずれ天木直人氏が実情や問題点を書くと期待していたところ、下記のような掲載をしてくれましたので引用させていただきます。
以下
シリア停戦の破綻とデミストラの終わりのない使命
日本のメディアはほとんど報じないがシリアの状況はますますひどくなっている。 シリアの停戦を目指すデミストラ国連特使の使命は、見事に行き詰まったようだ。
しかし、それは、中東の主要紛争の調停に長くかかわって来たデミストラ自身が一番よく知っていたはずだ。
いまのシリアの混迷を解決するには、何よりも真っ先に、アサドを排除することが不可欠だ。
しかし、米国にはそれが出来ず、ロシアは排除どころかアサドを守っている。
そして米ソはお互いにその立場を譲らない。
そのような中東政治の現実の中で、国連に何が出来るというのか。
それを一番よく知っているのは、デミストラ国連特使自身である。
しかし、私はそんなデミストラを同情しない。
終わりのない使命を知って引き受けたのがデミストラ自身だった。
その為に国連事務総長の特使という重責を手に入れたからだ。
国連職員のデミストラにとって、自らの野心を満たす最高のポストだ。
だから同情はしない。
ひたすら激励をするだけだ。
終わりのない任務を最後まで努力し、遂行してほしい。
シリアの無辜の市民ひとりさえも救えない国連の無力さと国際政治の非情を、世界に訴えることがデミストラ、君の任務なのだ。
世界の国民がそれを知った時こそ、あらたな希望が見つかるかもしれない。
世界のあらゆる紛争を解決できるのは、世界の国民の覚醒しかないのだから。
その為に無辜の市民の犠牲がどれだけ失われるのか。
その悲惨さを止められない世界の国民が、良心が悲鳴を上げるほど苦しみ、そして、それぞれの政府に対してもっと真剣に平和の実現に努力せよと詰め寄る。
そうならなければ世界に平和はこない。
世界の国民を覚醒させる。
それこそが、デミストラの終わりのない使命なのだ。
私はデミストラに同情はしない。
ただ、彼を励まし、その終わりのない任務の遂行を激励するだけだ。
これがかつての同僚であった私のデミストラへの賛辞である。
以上引用です。
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