道の駅建設について
毎度の質問と思われるでしょうが、道の駅建設を切望する、議員の一人として、『市民が元気になる』『農業に笑顔があふれる』『生産物の研究が進化する』など、視察研修や、市民の皆さまとの会話も含めて質問いたします。
9月末、3会派4名で、福島県二本松市にある道の駅安達を訪問した内容について、先ずは紹介します。
ここは平成8年から計画し、平成9年3月24日に上り線道の駅オープン。すべて国費で整備されたとのこと。下り線の道の駅も建設を計画。平成22年、国と費用の覚書、費用負担の話が出てきて苦労した結果、25%国が持つ、75%は市が持つように決定し、完成したとのことでした。
研修でつかんだ声
☆ 生産者、関係者と二本松振興公社(道の駅を運営する会社)は常に研修会を開き、生産物、名産品等市内生産者重視の方針。
☆ 販売でいただく手数料は市内外で差をつけている。市内生産者の野菜は15%程度を頂き、市街は30%くらい。ケースによってはでは50%いただく。
☆ 商品にクレームがあるが、生産者からもクレームがある。生産者もプライドをもっている。商品に自信を持っており、高齢であっても高額の収入がある。
- 年に2回、研修会議も開いている。商品の目利をしたり、新品種の研究、取入れなども議題になる。
- 種苗会社などに来ていただくときもある。工場研修もやる。生産者は時期をずらして生産するとか、産物の形を変えることもチャレンジ。
- 道の駅を完成させた背景には、市長、議会、理事者の協力がある。
- 『二本松市振興公社』は、職員120名の雇用を生み出している。道の駅上り42名、下り59名他とのことです。120名以外に、多くの生産者がいます。
- 生産者との研修会や、工場見学、種苗会社との交流など、企画力も伝わってきました。トータル的に事業運営全般にホットな状況が伝わってきました。
- 高校卒業青年を雇用できる経営を目指しているとまとめが出されました。
- 生産者との交流は実現しませんでしたが、研修の中で生産者の笑顔が伝わってきました。
山川、美郷方面でお伺いした声
第一は、吉野川市西部が疲弊している。都心重視ではなく、山川美郷方面も行政は重視すべきとの声。
西部には観光名所も多くある。幹線国道があってもトイレ休憩すらできる場所がない。
新しい商品を作っているが、地元のブランドとして販売や宣伝の機会が少なく、自力となっている。
共同生産で、耕作放棄地を増やさないことを考えているグループが、あるが販路までの計画力はない。
県内でも、高齢者が元気に笑顔で山菜などを商品化し、収入につなげている。当市は『生産者を元気にする』道の駅、このようなスタンスとはならないのか?。
『道の駅』の建設は、駅を作ることのみが目的ではなく、『市民が元気に、楽しく働ける』ことが重要です。よりおいしい、よりきれいな、どこにもないブランド商品を作ることと、一方では販路についてです。新しい商品の開発は、専門家がやるのではなく、『おいしい』食材を知り尽くしている生産者にこそ見出せる作業です。
商品名は掲載しませんが、地元にしかない特産品がたくさんあります。また、もっといい商品を作ろうと研究や、実行されている皆様もいます。あたらしいシステムとして、60歳定年退職した仲間に声をかけてグループで楽しく作業をしたいと動き始めていることもあります。
吉野川市は、県内で道の駅建設があちこち計画されるも、未だそのような方向とはなっていません。
徳島県内では、数か所、すでに建設に向けて調査研究を進めているところがあります。しかし、ありがたいことに、いずれの場所についても、当市に影響の出るエリアではなさそうです。ご存じのように、貞光ゆうゆう館館から以東、徳島市内までないという現実です。大型バスの運転手が乗客のトイレ休憩に苦労しているという話は、すでに多くの方が知るところとなっています。これは、徳島自動車道脇町インターを下車した車も同じことになります。
トイレに限らず、観光、食材、食、文化、歴史、等。有り余る財産を有効に活用し、更に、活性化が予測できる道の駅建設について、現在は、建設の可否を検討することすらも否定しているのが、現状です。
そこで、私が提案した、建設に向けた検討調査について。
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